三浦半島のライトルアーフィッシング

逗子を拠点とするアングラーの、三浦半島ライトルアーフィッシング(メバル・アジ・カサゴ等)ブログです。

日中カサゴゲーム

寒波襲来により夜釣りがあまりに寒いので、日中のまだ暖かい時間に出撃。

 

三浦西岸の堤防。

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堤防からの眺め (このあとすぐ、霰が降ってきた)

 

夜の大物狙いはスリルがあって楽しいが、日中景色を眺めながらのんびり釣るのも良い。

 

 

 日中は水中の様子を目で観察できるのも面白い。

ダート系ジグヘッドを堤防基礎の沖側に着底させ、軽くダート&フォールさせながら引いてくる。

一般に、日中はスローな喰わせの釣りよりも、キレのあるダートアクションで魚に反射食いさせるリアクションの釣りが良い。

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カサゴ 約23cm

 

堤防基礎の下側辺りで喰ってきた。

同様の釣り方で、チビカサゴも2匹。

 

 

 

 

魚も釣れて景色も楽しめ、明るいうちに帰宅となった。

 

 

 

 

〇メモ

リグが合っていなかったのか、日中で魚の活性が低かったのか、アタリがあってものらないことが多かった。

 

○タックルセッティング

リグ:尺ヘッドD 3g + グローブライド ダートビーム2inch グローピンク
ライン:pe0.6号 12ポンド + リーダー フロロ12ポンド
ロッド:ヤマガブランクス ブルーカレントBLC-72/C
リール:ダイワ 04セルテート2500 (RCS 2508スプール)

 

 

メバリングの基本的な道具と釣り方

前回までの記事では、25cmを越える一般には良型と言えるメバルについて議論してきたが、今回は一度、オーソドックスなメバリングについて、基本をまとめておきたいと思う。

 

○メバリングとは

そもそもメバリングとは、魚名「メバル」に英語の進行形「ing」を付けた造語で、ルアー(疑似餌)でメバルを狙う釣りを指す。この釣りで使うルアーは、後述するように1gや2gといった非常に軽量なものが多く、かなり繊細な釣りと言えるだろう。一般のメバリングのアベレージサイズは15~20cmといったところだろう。

 

メバルの居場所

メバルはよく「根魚」「ロックフィッシュ」(岩場に棲む魚)といわれるように、岩場やテトラなどを棲家とし、その付近で活動することが多い。したがってメバルを釣りたければ、まずは上記のようなメバルの棲家となる場所を見つけることが大切である。そして夜、メバルは棲家周囲で捕食活動をする。メバルの主食は動物性プランクトンなので、動物性プランクトンが集まりやすい常夜灯の明かりが効いたポイント(ただし、メバルの棲家である岩場やテトラから近ければ近いほど良い)で釣りをすると良いだろう。

 

メバルが釣れる時期

上記のような方法でメバルが釣れるのは、地域等にもよるだろうが、11月~5月くらいである。(実際は産卵の時期など細かい違いがあるが、ここでは割愛。)

 

○メバリングの道具

前述したように、一般にメバリングは繊細な釣りで、アタリも繊細なことが多いので、専用の道具があった方が快適に釣りを楽しめる。

 

・ロッド(竿)

竿は、7.4~7.6ft(フィート)程度の長さで、メバルロッドとして売られているものが良いだろう。最初は1本で色んなタイプのルアーを使うことを想定して、適応ルアーが0.5~8gくらいの竿が、個人的にはお薦めだ。シマノ・ダイワといった大手メーカーの竿で、価格帯としては店頭で1万円前後の竿であれば、入門時はもちろん、腕を上げてからでも十分使い続けていけるだろう。

 

・リール

メバリング用のリールとして、世の中では1000~1500番サイズといった小さ目のスピニングリールを薦める方も多いが、個人的には一回り大きな2000番サイズのスピニングリールをお薦めしたい。主な理由は、糸を巻くスプールの直径が大きいことで糸グセがつきにくくトラブルが少ないこと、糸を多めに巻けること、である。メーカーは、シマノ・ダイワのいずれか、価格帯は店頭で7000~10000円程度のもので十分長く使えるだろう。糸を巻くスプールの溝が浅い、浅溝スプールのモデルを選べば、良い案配の糸巻き量になる。

 

・ライン(糸)

最初は、フロロカーボンの2~2.5ポンドを100~150mくらい巻くと良いだろう。

 

・リグ(仕掛け)

メバリングで一番オーソドックスな仕掛けは、針とオモリが一体化した「ジグヘッド」という仕掛けである。このジグヘッドの針に、柔らかいプラスチック素材でできた「ワーム」というルアーを刺せば、リグの完成である。ジグヘッドには色々な重さがあって、メバリングで基本となるのは1g。この重さから状況に合わせて変更できるように、0.8g、1g、1.5g、2gあたりの重さのジグヘッドとワームを揃えておくと良いだろう。ワームは、釣り具店でメバリング用として売っている一般的なものなら最初は何でも良い。

 

メバルの釣り方

道具が揃ったら、いざ釣り場へ。前述したようなメバルの居そうな明かりポイントへ。ジグヘッドにワームを真っ直ぐ刺したら、ポイントへキャスト。キャストしたらゆっくり巻いてくれば良い。

コツとしては、ただ投げて巻くだけでなく、メバルのいる深さは日や状況やよって変わるので、表層から底付近まで、色々な深さに沈めて巻いてくることが大切だ。

 

 

ざっくりと書いたが、こういった感じでまずは試してみると良いだろう。既にメバリングをしている人が周りにいれば、その人と一緒に釣行することで、より早く最初の1匹に辿り着けるだろう。

 

 

新春の三浦メバリング②

今回は、前回の「新春の三浦メバリング①」に続けて、良型メバルの釣り方について考えてみたい。



前回の記事で、闇磯のボトムで29cmメバルが出たことを紹介したが、その経験を踏まえ、次の釣行でもボトムを意識した釣りを展開してみた。

2018.1.20 1:30am頃。 中潮の上げ始め。今回は友人3人との釣行。3人ともメバリングは初めてなので、是非釣ってもらいたいと思い、実績場所をチョイス。三浦半島先端付近の某サーフ。波打ち際のシャローには常夜灯の明かりが効いていて、砂地のボトムにはウィードが高密度で生えている。所々岩も入っている。
いつもは、明かりの効いたシャローでジグヘッド単体(ジグ単)やプラグの巻きの釣りをして、20cm前後のメバルを釣っているポイントだ。

今回久々にこのポイントを訪れたこともあり、まずは様子見。今まで通り明かりの効いたシャローを、実績のあるジグ単でただ巻きして広く探ってみる。同行の3人も、それぞれジグヘッド(やイソメ)で狙う。


○(私の)タックルセッティング

リグ:エコギア メバル職人 パワーシラス2inch ピンクグロウ +尺ヘッドR 0.9g
ライン:pe0.3号 6ポンド + リーダー フロロ6ポンド
ロッド:ブリーデン グラマーロックフィッシュ TX78M
リール:アブガルシア レボALX 2000SH



立ち位置から扇状にトレースコースを変えて投げ込んでみる。それぞれのトレースコースごとに、2カウント、4カウントの2パターンの深さを巻いてみる。タイミングは中潮の上げ。まだ潮位が低いからか、反応は得られない。


次に、サーフに突き出た堤防の沖側に移動し、明かりが届かずより水深のある場所を同様に探ってみる。(同じリグだが、カウントは少し深めにして。)潮も上げの動きが効いてきたようで、良さげな雰囲気。水も良い。

すると、あるコースをトレース中にショートバイトがあった。アワセを入れたが、一瞬重みを感じたものの乗らず。



今度は同じリグを、アタリがあったコースのボトムまで沈め、ステイ&トゥイッチで探ってみる。時折ウィードに引っ掛かるが、リグが軽いのですぐに外れる。


ウィードをクリアしたスポットでは念入りに魅せる。すると、「モゾッ」っとリグが押さえ込まれるような感触。軽く竿先で聞くと、何となく生命感を感じる。すかさずスラッグをとってスイープにアワセ。今度は掛かった。

20cmちょいのメバルかな、という引きで、すんなり手前まで寄ってきたが、手前で急に強烈な引き。私が立っている堤防下の障害物に潜ろうと突進する。前回の29cmもそうだったが、良型のメバルは最後の粘りが凄い。ラインセッティングは強度十分なので、こちらもひたすらリールを巻いて対抗する。やっと水面に浮くと同時に一気に抜き上げた。


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メバル26cm (2018.1.20 3:45am 中潮 上げ潮 三浦先端付近の某サーフ)


今回は26cmのメバル

このポイントはこれまで何度も通ってきたマイポイントだが、これまでの最大サイズは23cm止まりただった。これまでと今回で、何が違ったのか?


①明かりが届かない場所、②ボトム。


①明かりが届かない場所
今回釣っていたのは、普段釣っている明かりが効いたシャローのさらに沖側で、明かりはほとんど届いていない。水深もさらに深い。


②ボトム
これまでと同様の表層~中層の巻きの釣りで反応があったスポットで、フォローとしてボトムの(巻かない)釣りを展開した。これで魚を釣ることができた。



こじつけかもしれないが、前回29cmメバルを釣ったときと①②の条件が共通している。


季節、潮回り、ベイトなどの状況によって色々変化はあるだろうが、良型メバルを釣るためのキーワードとして、①明かりが届かない場所(暗(くて深)い場所?)、②ボトム、の2つが重要である可能性は高いかもしれない。



今後も色々なポイント・状況で検証してみたい。

一緒に釣っていた友人は、1人が15cmくらいのメバルを1匹キャッチしたものの、2人はノーフィッシュとなってしまった。次回に期待したい!



○おまけ
上の魚を釣った後、潮位が大分上がってきたので、立ち位置をサーフに移して明るいシャローを狙った。


○タックルセッティング

リグ:バスデイ S.P.M.75
ライン:pe0.6号 12ポンド + リーダー フロロ12ポンド
ロッド:ヤマガブランクス ブルーカレントBLC-72/C
リール:ダイワ 04セルテート2500 (RCS 2508スプール)



着水後すぐに立ち上げてただ巻きしてくると 「ガツンッ」。
下から食い上げるような威勢の良いバイト!

サーフのブレイクにPEラインを擦らないように、強いタックルセッティングを活かして一気にランディング。
写真は撮り忘れましたが、20cmそこそこの、「普段サイズ」のメバルでした。


ハードプラグのダイナミックなメバリングも、楽しい。


とはいえやはり、明るい場所ではなかなかデカメバルは釣れないのか。。

新春の三浦メバリング①

三浦半島でメバリングを本格的に始めて2年弱。

 

これまで20cm~24cm程度までのメバルは、色々な釣り場を開拓しつつ沢山釣ってきたが、24cmを越える個体は全く釣ることができていなかった。ポイントや釣り方など、色々模索してはいたが、手ごたえを得ることはできずにいた。

 

一体、何が違うのか?

そんな疑問を抱え釣行を重ねる中、先日、ついに三浦西岸某所の磯にて、29cmのメバルを釣り上げることができた。

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メバル29cm (2018.1.13 6:20pm 中潮 下げ潮 三浦西岸某所の磯)

 

ポイントは、小サーフの沖側に張り出した地磯。全体的に浅い磯だが、釣れた場所は岩のブレイクの下側で、水深が周囲より一気に3m以上深くなっていた。小サーフは常夜灯で明るいが、ポイントには明かりは届いていない。いわゆる闇磯だ。

 

○タックルセッティング

リグ:エコギア メバル職人 パワーシラス2inch ピンクグロウ +尺ヘッドR 0.9g

ライン:pe0.3号 6ポンド + リーダー フロロ6ポンド

ロッド:ブリーデン グラマーロックフィッシュ TX78M

リール:アブガルシア レボALX 2000SH

 

リグ操作は、ボトムでのステイ+軽いトゥイッチ。(メバル釣りで一般的なただ巻きも色んなレンジで試したが、この日は反応が得られなかった。)

 

ブレイクの下側で上記のアクションを繰り返していたら、ステイ中に「コツ」という小さなアタリがあり、ラインスラッグをとってフッキング!

きつめに設定したドラグが一気に引き出される。トルクフルでありながら機敏さもある引き。魚が水中の沈み岩目がけて走っていく。

ドラグをさらに5~10クリック締め込み、一気に巻き上げ浮かせる。浮いたらすかさず一気に抜き上げランディング。

 

この一匹で興味深かったことは、①闇磯で釣れたこと、②ボトムで釣れたこと だ。

 

①闇磯で釣れたこと

一般的なメバリングと言えば、夜、明かりの効いた場所にプランクトンなどを求めて集まるメバルを釣ることが多いだろう。こういった明るい場所でのメバリングはポイントも絞りやすく、釣りやすい。私もこれまでは、こういった明るい場所を中心にメバリングをしていたが、釣れるサイズは前述した通り24cm程度で頭打ちとなっていた。

 

しかし今回29cmが出たのは、光の届かない闇磯。(そういう意味で、この1匹は自分としてとても価値がある魚である。)光がない以上、闇磯のどこが良いポイントかを見極めるには、地形・水の流れ方などを頼りにするしかない。個人的に今回意識したのは、明るい時間から竿を出しながら、(浅い磯ということもあり)地形変化があって周囲より深い場所を探すこと。結果的にそういった場所で29cmを釣ることができた。

 

②ボトムで釣れたこと

魚がどのレンジにポジションをとっているかは、場所の特性や状況、活性によって変わるだろう。ただ一般に、闇磯のメバルは障害物やボトムにタイトについているのではないか。というのも、水面にプランクトンがいるわけでもなく、小魚を狙っていたりもしなければ、敢えて中層や表層に浮いている理由がなさそうだからだ。ちなみに、今回釣れたメバルのお腹に入っていたのは、アミ類。普段は深場のボトムに潜んでいて、タイミング次第では明かりの効いたサーフでアミ類などを捕食していたのかもしれない。

 

 

上記いづれも憶測の域を出ないが、今回の魚のお蔭で、明かり周辺とは違う全く新しいメバリングの存在に気付けた気がする。

 

長くなったので、次回も今回の続きを書いていこうと思う。